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2000年9月号

ニュース 関東甲信越地区日本語学校弁論大会開催
 9月26日、大宮のソニックシティ小ホールを会場に関東甲信越地区日本語学校の弁論大会が開催された。

 同地区の日本語学校41校の集まりである関東甲信越地区日本語学校連絡協議会(代表:荒木幹光、山口寛)が主催したもので、41校の中から選ばれた15人の日本語学校語学留学生が、7分の持ち時間でそれぞれのテーマでの弁論を競い合った。15人の出演者の国籍は、中国10人、韓国3人、ロシア、オーストラリア各1人で、中には民族衣装で熱演した人もいた。

 主催者発表によれば、当日は会場定員一杯の462人もの日本語学校教職員、語学留学生が管内各地から来場した。仲間が出演するたびに大きな声援を送り、さながら学校対抗試合の雰囲気であった。
 15人全員の発表終了後、国際日本語普及協会理事長の西尾珪子氏を委員長とする6名の審査委員は別室で慎重な審査を行った。その結果、最優秀賞には、「違いを越えて」をテーマにした韓国出身の鄭文教さんが全員一致で選ばれた。

 以下、日本語教育振興協会賞には「ありがとう梅の花」の安文秀さん、埼玉県知事賞には「心のゆとりとは」の申香梅さん、優秀賞には「日本人の精神」の劉暁鴎さんと「新潟に行ったら新潟の法に従え」の朴周永さんの二人が選ばれた。

 また、埼玉新聞社賞には「日本のお年寄りを見て感じたこと」の董慧頴さん、留学生新聞賞には「来日の3か月」の劉 さんがそれぞれ選ばれた。なお、最優秀賞の鄭文教さん(韓国)を除いて、受賞者は全員中国出身者であった。

 この弁論大会の趣旨について、主催者代表は挨拶の中で、「今回、私どもがこの弁論大会を開催いたしますのは、ひとつには語学留学生たちが、今何を思い、何を考え、何を感じているのかを、より的確に知りたいという点にあります。その上で、私たち日本語教育に携わる者が、今何ができるのか、これから何をなすべきかを考える上で、貴重な指針になると考えたからであります。同時に、一般の人々に、現在の語学留学生の実態を知っていただく機会を是非とも設けたいということであります。彼らへの理解を深めていただくことは、ただそれだけでも、彼らを側面からサポートしていただくことになる、と考えたからに他なりません」と述べ、この弁論大会の意義について説明があった。

 なお、審査委員長の西尾珪子氏の他の審査員は次のとおり。(順不同・敬称略)

 法務省東京入国管理局統括審査官・大屋清志、外務省文化交流部文化第二課課長補佐・伊藤眞、文部省学術国際局留学生課長・芝田政之、埼玉県総合政策部国際課副参事・池田清幸、日本語教育振興協会理事長・佐藤次郎。

 次回は千葉県で開催することが終了後の会議で決まった。




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