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2001年8月号

コラム 『2001日本語学校全調査』集計データから
中国人学生2万人を突破。全体でも学生数は依然増え続けている

 小社では、昨年に引き続き『日本語学校全調査』を今月初旬に刊行した。同誌は全国の日本語教育機関にアンケートを依頼し、刊行された。今回そのいくつかの項目について集計がまとまったので、以下にその概要を報告する。


▼日本語学校の学生数は増え続けている

 日本語学校は二期制に加え、四期制の学校があり、各入学時期毎に募集定員が定められているので、定員一杯になるのは二期制の学校で10月〜翌3月、四期制の学校で1月〜3月となる。従って、平均的には10月生を受け入れた直後に学生総数はピークとなる。従来、同誌は例年11月に調査・刊行されていたので、今回の6月調査では学生数の減少が予想されたが、実際には学生数が前回調査より1,547人増えている。

 これは、3月卒業者数を4月入学者数(1月入学者数)が大幅に上回ったこと、定員数がこの1年間で5,000人弱増えている、ことなどによる。2000年11月の調査で充足率は全国平均83%であった。一方、定員増申請は充足率が80%を超えていること、という内規があり、また、今後定員増が難しくなるのではという噂が流れたことなどによる駆けこみ定員増という側面もあった。

 なお、この集計には新設校(23校)の定員数は含まれていないので、この定員を加えると全国の定員数は50,000人を超えているものと推定される。


▼大学の留学生別科の充足率140%

 大学の留学生別科の充足率は140.3%となった。昨年度までは一部の大学で突出して定員を上回っていが、今年度は押し並べて定員を上回る学校が多く見られた。


▼学校数、学生数ともに東京に集中

 学校数の45%、学生数の57%が東京だけで占めている。2位の大阪がそれぞれ6%、7%であるので、その大きさがわかる。


▼中国人学生が2万人、台湾人学生は激減

 中国人学生が増え続け、21,402人となった。一方、台湾人学生は2年前に1,000人を割ったが、今回はついに706人となった。また、中国人の占める比率が各県で異なり、東京、大阪が49%に対して、福岡89%、埼玉82%と、都市部より地方の方が高いことがわかる。一方、韓国人学生の比率が高いのは、大阪33%、東京28%である。(高橋) 




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