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タイトル
2002年1月号より

高等教育機関と日本語学校との意見交換会」報告

12月14日、大学、短期大学、専門学校と日本語学校との意見交換会がサンシャインで行われた。これは、関東甲信越地区日本語学校連絡協議会の後援で、弊社と専門教育出版が主催したもので、留学生の送り手である日本語学校と、受け手である大学、短期大学、専門学校とが忌憚のない意見を交換し、相互の理解を深めることを目的に開催された。なお、このような試みは初めてで、参加者からは次年度もぜひ続けてほしいとの要望が数多く寄せられた。

 当日は、第一部として高等教育機関15校による学校説明があり、第二部では、あらかじめ提出されていた質問にそってそれぞれの立場から意見を交換した。また、終了後は懇親会が別室で行われ、そこでも活発な意見の交換が続いた。

 意見交換会は、高等教育機関と日本語学校がお互いに向かい合う形でテーブルに着き、東京日語学院の荒木幹光先生と弊社の鎌田篤代表取締役、高橋伸浩営業企画部長の3人が進行にあたった。

 当日、活発に交された意見の主な内容は次のとおり。

■留学試験について

 慶應義塾大:日能試1級は原則使わない。例外的に、留学試験が実施されない国からの出願者には実施。学部・学科によって若干の違いがあるが、留学試験は積極的に利用する方針で、英語は筆記試験とTOEFLの選択という方向。

 早稲田大(高橋が代わりに紹介):留学試験の日本語は全学で採用。その他の基礎科目は現在検討中。

 東京女子大:留学試験の日本語を採用。英語は実施しない方向だが、学科によっては面接の中で英語能力をみる。

 日本女子大:留学試験は未定。日能試も必須ではない。

 桐蔭横浜大:入学後の科目に日本語科目があるので、それで十分。ただし、1級合格者は12単位 、2級合格者は8単位、3級合格者は4単位を認定。留学試験は検討中。

 上武大:日能試をやめて留学試験を採用する方向で検討中。

 文京女子大:日能試2級程度以上が受験資格。留学試験は未定。

 東海大:日能試は採用していない。留学試験は未定。

 拓殖大:留学試験は未定だが、参加する方向になるだろう。ただ、これ一本か、それとも併用か、については検討中。

 双葉外語学校:大学の動向を見ながら、留学試験の対策を考えたいと思う。
 
 イーストウエスト日本語学校:留学試験については、まず大学側が速やかに態度を決めていただきたい。それによって日本語学校の対応が違ってくるから。

■TOEFL、英語について

 荒木:TOEFLは、留学試験のシステムの中では負担になるのではないか。もし英語をやるならば、大学独自の試験の中でやってほしいという意見を聞くが。

 フジ国際語学院(奥山):大学では英語についてどの程度のレベルを期待しているか。

 日本女子大:高校1〜2年レベル。

 拓殖大:英語は、特に基準を設けていない。能力別クラスで指導する。

 山野美容芸術短大:入試に英語はない。日本人と同じ程度。

■ 11卒などについて

 拓殖大:11卒は現在は認めていない。

 東京女子大:12年課程修了が条件。

 荒木:中国における大専の扱いは。

 東京女子大:出願資格は12年というのが、一応の通念。

 荒木:日本で1年間、例えば短大等で学んだ場合は、大学院への入学資格はあるのか。

 東京女子大:個別に対応したい。

 鎌田:学校教育法では入学者は学長権限で文科省の権限ではない。11卒は入れてはいけないとは 、学校教育法には書いていない。ただ文科省が通達でやっているだけだ。一方で、文科省が飛び級を認めている。ぜひそれぞれの学校で検討してほしい。
 *この件については、大学院は、かなり柔軟になってきている、という発言もあった。

■各種の証明、身元保証について
 荒木:卒業証書などは原本提示だが、不合格の場合、書類を返却してもらえないか。

 千代田学園:原本は返却するが他の書類は不合格の場合も返却をしない。

 上武大:返却しない。

 桐蔭横浜大:不合格者は、適宜対応するが、基本的には返さない。個別に対応したい。

 荒木:在日身元保証人はなぜ必要か、また、責任範囲はどうか。

 ハリウッド美容専門学校:必ず保証人が必要。基本的に日本人と同一。出席率は非常に厳しい。年に二回、成績の報告と出席の状況を書面で保証人に送っている。

 慶應義塾大:出願の際はいらないが、入学の際は、日本人と同じに保証人が必要。日本人でなくてもよいが、日本在住が条件。

 高橋:中国の学生の場合、親に直接文句を言われたら、親は学校に行く。間に保証人を入れると、余計わけがわからなくなる。この問題は学校が単に責任を回避するためだけにやってるとしか思えないのだが。

 横浜国際教育学院:保証人制度は意味がない。保証しても戻ってこない学生の方が多い。国外に住んでいる場合でも、親が顔を出して解決していく問題だと思う。

 サム教育学院:保証人制度というよりも、学生をどう管理するか、法的な責任をどうするかという問題だと思う。学校の立場、入試担当者の立場、経理の立場、という形の中で解決するしかない。文科省、入管の方針としては保証人はいらないという見解がもう出ているので、あとは各学校がどう判断するかという問題だ。

 荒木:日本語学校の校長が保証人をやってる状況であれば、何か問題があったときには、日本語学校とうまく連携して、連絡を密にすればこの問題は解決する。いろいろな所に頼みに行かせるのは学生がかわいそう。だから、学校の推薦と保証とは一緒というような気がするので検討願いたい。

■日本語学校の修了証明について

 荒木:大学合格後に日本語学校に出席しない学生については、どう思うか。最終的な手続きの際に、日本語学校の修了証を要求できないか。入管は必要ないというが。

 拓殖大:大学としては特に大きな問題としてとらえているわけではないが、そのような形でやった方が、日本語学校にとってよいのであれば、検討はしてみたい。

 横浜デザイン学院:日本語学校の修了証は要求するので、最後まで、出欠席のデータは出していただきたい。

 高橋:この問題は、大学に合格したら所期の目標は達成されるのだから日本語学校の出席状況の提出を求めない、という入管の見解が背景にある。日本語学校としては、大学に合格したらその後は一切日本語学校に行かなくてもいい、となれば、学生から授業料の返還を求められてしまうなどの問題にも発展しかねない。入管がそういうからではなく、教育機関としてどう考えるのかという観点で考えていただきたい。(高橋)


*以下、次号に続く




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