ECC国際外語専門学校(大阪市)は2004年4月から、短大・大学卒業者、社会人経験者を対象に、非営利組織(NPO)を起業するためのノウハウを教える専門課程を設置する。期間は1年間。即戦力となる人材を育成する。
同課程の名称は「国際コミュニケーション学科NPOマネージメント専科」。NPOは「Non-Profit Organizathion」の略で、社会福祉、教育・文化・スポーツ、国際交流など様々な分野で活動を行い、営利企業や行政機関では果たしにくい重要な機能を担っている。
同校では同専科設置の目的として「『地域福祉や国際問題に職業として関わりたい』『NPOを自分で起業して社会の課題に取り組みたい』と考える若者や中高年層を対象に、NPOスタッフとして働くための必要な技術を習得してもらう」としている。
専門科目としては「NPO概論」「運営実務」「行政セクター・企業セクターとの協働」「英語演習」など14の講座を予定。「NPO概論」では、「NPOの要件、NPO法人と税制、制度改革の課題」などを学習する。受講生がNPOを起業するためのサポートも行う。
また、カリキュラムづくりや受講生の募集、開講後の講師の選考など、課程全体の企画・運営に、日本で暮らす外国人のためにサポート活動を行っている「多文化共生センター」と、フィリピンの人々と協働しながらコミュニケーションを図る「JPCom」の2つのNPOがパートナーとして参画し、協働によるコースづくりを行う。インターンシップや英語スピーチコンテスト、海外NGO・NPOスタディツアーなども計画されている。
授業は月―金曜日の午前9時半―午後5時20分。入学金は不要で、授業料は約100万円。すでにNPOで活動している人を対象にした特待生制度も設ける。定員は20人。(石田)
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