まずは、これから何をやりたいのかを考えること

 自分の将来や職業を選択する際にまず大切なことは明確な目的意識を持って当たるということです。スペシャリストを目指すためのコースは、一般的に、それに先立つ専門の勉学が必要とされますので、学校や学科コースの選択ということから始まります。
 
 どういう種類の学校や学科コースがあるのか、多くのもののうちから一つを選択することになります。そのコースの選定にあたっては、自分のめざすことは何なのかを良くわきまえて誤りのない選定をしなければ将来に禍根を残すことになります。もし、その目標がしっかりしたものであれば、その後の学校選択、それに基づく勉学、職業の選択に伴う困難も克服してやっていくことができるでしょう。自分はこれから何をやりたいのかという目的とそれに基づく行動が第一です。



適性に合った選択を

 目標が定まると、次に考えるべきことは、自分がそれに適しているかどうかということです。つまり適性についての自己判定です。職業や仕事への向き、不向き、適しているかどうかを深く考えると難しい面が出てくるかもしれません。自分は適していると考えていても案外不向きで、あったり、もっと他に適した職業の選択があるかもしれません。適した職業の選択に際して、親や教師、先輩など経験者の見解、判断を参考にする事も大切なことです。

 しかし、選ぶのは結局自分ですから、それこそ自主的に、いろいろな条件を考えて決断すべきでしょう。そこで適性を判断するのに主要な条件をいくつか指摘してみましょう。
 

 (1) まず、現在の自分にとって関心と興味のあること、意欲的に取り組めそうかということが挙げられます。特に専門の勉学の場合には同じような学習内容を集中して一定期間学んで行くわけですから、広くそれについての関心があり、何よりも興味があって意欲的に取り組めるもので無ければ、継続していく事は出来ないでしょう。”好きこそものの上手なれ”のことわざ通りに、高等学校の時には各教科の勉学にあまり意欲的に取り組めなかったけれども、専門学校に入学後は魚が水を得たように、毎日の授業に熱心に取り組み、見違えるようになった人も数多く見られるのです。まず好きであるということが、何よりも適正の第一条件です。

 
 (2) 次に、自分の持つ能力や性格の面で適しているかどうかということです。前者の条件が主体的、主観的なものであるとすればこの条件は客観的なものとみてよいでしょう。
 
 しかし、職業選択にあたっては案外重要なものであり、将来の職業上の成功、不成功を決める条件ともなります。自分では能力があると考えていても不充分であったり、自分では適した性格であると考えていても、他に適職があるということも案外多いものです。
 
 職業については、研究者、科学者、技術者のように高度な専門的学職を必要とするものもあり、他方ではスペシャリストといっても1つの専門についてある程度の知識と技能、実践的な練習の積み上げが必要なものもあります。自分の能力や実力がどの程度であるのかを客観的に自己判定して、まさにその実力に適した、将来とも意欲的にやれるような、学科やコース、仕事というものを選ぶべきでしょう。また、パーソナリティや性格面での適性についても同様のことがいえます。
 
 人間関係や社交性の特に必要とされる職業とか、誠実で信頼性の必要とされるもの、真面目にひとつの事を熱心に続ける根気強さなど、職業の種類によって要求される資質や性格面もそれぞれに応じたものがありますので、その人の人柄やパーソナリティに適した性格が適職選定に当たって大切な条件となります。そしてこの面については、自己判定だけでなく、経験者や専門家の見解も大いに参考にすべきです。

 
 (3) 仕事や職業の将来性を考えてみます。学校と職業の選択にあたっては、この事は大切な選択のポイントです。特に一生の職業をスペシャリストとして選ぶに際しては、それに自己の人生をかけても悔いのない覚悟が必要とされます。
 
 長い人生の行程で、職業によって自己を成長させ充実した生活を送るのであれば、経済的な面、その他でも十分に報われるものでなければなりません。
 
 そういう観点からみると、これから就こうとする職業の将来性はどうなのかを十分に研究してから入っていくべきでしょう。
 
 若い年代には情熱と意欲をもって取り組める職業であっても、中年から老年に至るまで継続していくのにふさわしいものなのかどうか、職業の社会的、経済的地位はどうなっていくのかなど、よく研究してから選ぶことが大切です。今後も社会においては、さらに職業の変動が続くと思われますが、過去と現状からある程度の将来の予測をつけて、選択するのが良いでしょう。



どの道を行くのか。多様な道を選択

 これまでにもみたように、職業とか資格は今日、多種多様な分野にわたり、今ではその全容を見渡すことは容易でなくなっています。特にスペシャリストを目指す職業、つまり専門的な職業ということになると自分にとってだれが一番適切なのかが決めにくいことも多いでしょう。重要なことは、その選択の仕方を適切、賢明なものにすることです。
 
 専門学校の場合には、それがどういう種類のものであるか、どの学科・コースが、どの職業につらなっていくのかを詳細に検討してから、進路の決定に当たるようにすべきです。



資格の取得は専門学校で

 さて、目指す目標が決まったら、スペシャリストになるための専門の勉学に打ち込んでいかなければなりません。
 
 その為の方法は色々あるでしょう。独学や通信教育の利用なども考えられますがそれらは変則的な行き方で、労多くして効果はあまり期待できないと言わなければなりません。今日では、その為の正規のルート、王道ともなっているのが専門学校です。
 
 専門学校は従来からの各種学校の実績の積み重ねの上に、新しい特色のある学校制度として成立したものですが、学校の種類は数多く、何よりも特技や資格が取得できる学校というのが最大の特徴となっています。
 
 つまり、スペシャリストになる基礎を与えるための専門の学校ということがいえます。各種の資格や検定の宝庫は専門学校に見出せるといっても過言ではありません。


 


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