やさしい医療関係法規の手びき

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表紙　／　本文

この本は……　（「はじめに」より）

　一般に法律は、難しいもの、親しみにくいものと思われていますが、私たちは日常生活のなかで、意識するしないにかかわらず法律の中に生きているのであり、社会生活の秩序や約束事は、法律によって保たれているのです。私たちの健康を守る「医療」についても、実に多くの法律があり、その範囲を確定することは難しいが、すでに医療に従事している人、またこれから従事しようとしている人が、知っておく必要のあることのこの本は……　（「はじめに」より）を本書にまとめています。　

　今、医療界は激動の時代を迎えているといわれています。それは、近年の国民の医療費の増大が、医療政策の引き締めという形になって現われていたり、医学の急速な進歩は、いずれの医療施設にあっても高度医療の選択に迫られたり、また進展する高齢化社会への対応は避けられないものとなっています。　

　一方、国民の医療に対する多様な要望は、ますます広く、強いものとして主張されてきています。したがって、医療を提供する側の工夫と叡智が、今日ほど求められる時代は、今までになかったのではないでしょうか。そのためにも、「医療の仕組み」や「なすべきことの基本」は、医療関係法規のなかに規定されており、精通しておく必要があると思われます。なぜなら、法治国家に住む私たちの責務は常に法に基づき正しく対応することが求められているからです。　

　本書の構成は、医療の世界に少しでも入りやすいように考慮し、第１章から第４章までに、医療施設のことを規定している医療法から始め、医師法等医療従事者に関する法律、薬事、公衆衛生へと展開し、第５章からは、社会保障、医療保険、労働保険、各種医療機関の医療担当規定、社会福祉、労働法等のこの本は……　（「はじめに」より）を紹介しています。