商業英語教本 ― 商英検、狙いと決め手 ―

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表紙　／　本文

この本は……　（「はじめに」より）

　ビジネス英語に求められるのは、単に語学が堪能であること以上に、国際取引実務にも通じていること、すなわち「語学+実務知識・経験」が必要になります。ビジネス英語の主な分野は、語学面でも最も即戦力が必要とされる海外のバイヤーとセラーの間で取り交わす商用レター、テレックスなどですが、これらには多くの慣用表現、専門用語、特殊構文があり、また商業政策上のノウハウが盛り込まれます。それを習得するためには、ビジネスの舞台で用いられる実際の商用レターに触れ、その表現が用いられている状況、タイミングなど雰囲気を体験する一方、基礎的表現、実務知識を繰り返し錬磨しておくことが大切です。
　
　本書は、その目的に役立つよう、ビジネス英語の語学上の表現技法と基礎的な国際取引実務の解説・演習を中心にまとめた教本です。専門学校、短大、大学の学生ならびに社会人を対象としていますが、とりわけ、将来ビジネス英語を仕事としていく方々のために書かれたものです。また本書は、ビジネス英語習得の意義あるステップとして、日本商工会議所主催の商業英語検定の資格取得についても多数のページを割いています。

　本書には次のような３つの特徴があります。 (1)ビジネス英語の基礎から応用までを取引段階順に解説、取引実務をビジネス英語の解説の中で学べます。読解と表現について、実力を養成するとともに、英文実務書として商用レター作成についても解説しています。 (2)商業英語検定受験ガイドおよび対策用として過去問題分析、傾向と対策問題についてセミナー式（例題、解説、解答例、応用例）を採用し、効果的学習が可能です。特に直前のまとめ用として、定型フレーズ、専門用語をリストアップしました。 (3)授業用のテキストあるいはサブテキストとして、また自習用にも活用できるように編集しました。　

　なお、姉妹編に演習用としてＡ・Ｂクラス対策ドリル、およびＣ・Ｄクラス対策ドリル（タイトル：『Business English-Reading & Writing』『同 Advanced』版）があります。こちらと併用されますと大変効果的です。